品物を外に預けると、「今どこにあって、いつ戻るのか」が見えにくくなります。数が多いほど、色や品番が多いほど、気になるところです。
この記事では、小物の手作業を受託している当社が、袋ごとにQRコードの札を付けて受け渡しを記録しているしくみと、それでわかるようになったことをご紹介します。委託先を選ぶときに「どんな記録が残るのか」を確かめる参考にもなれば幸いです。
- 事業者様からのご依頼のみお受けしています
- お客様にご用意いただいた製品・部品・資材への作業のみお受けしています
- 部品の手配や成形、デザイン・印刷(パッド印刷を含む)、塗装、海外への発送は、お受けしていません
・内職に渡す袋ごとに、QRコードの札を1枚入れる
・渡すとき・戻ったときに札を読んで、だれが・いつ・どこまでを記録
・内職は何も書かない。読むのは当社の担当者
・納期ごとの進み具合や、どの工程まで済んだかがすぐわかる
・入出庫リストなどの記録は、お客様にお出しできる
01外注でいちばん見えにくいのは「今どこにあるか」
手作業の外注では、品物が委託先の作業場や、内職の手元に分かれて進むことがあります。そうなると、「どの色が、どこまで進んでいるのか」「納期に間に合うのか」が、外からは見えにくくなります。
問い合わせのたびに、委託先が人に聞いたり、紙をめくったりして答えるやり方だと、答えが出るまでに時間がかかり、数のまちがいも起きやすくなります。
「預けた物が今どこまで進んでいるか、どうやって管理していますか」
02袋ごとに、QRコードの札を1枚
当社では、内職に品物を渡すとき(払い出すとき)に、袋ごとにQRコードの札を1枚入れています。札は名刺くらいの大きさで、当社のパソコンで作って印刷します。
- 札に印刷すること(番号・品名・数など)
- 1つの袋に1枚(色や品番がちがえば、札も別にします)
- QRコードの中身は番号と作業の順番だけ(金額や名前は入っていません)
以前は、内職が伝票に品名や数を書き、それを当社で写していました。札にしてからは、内職は何も書かず、札を袋に入れたまま返すだけです。書き写しがなくなったので、色の名前や数の写しまちがいも起きにくくなりました。
03記録のしかた(札を読むのは2回)
札を読むのは当社の担当者です。スマホのカメラでQRコードを読み、ボタンを押して記録します。
- 渡すとき札を読んで、どの内職に、どんな作業を、いつまでに頼んだかを記録します。
- 戻ってきたときもう一度札を読んで、仕上がりを記録します。次の工程へ回すときは「引継ぎ」として、次にだれが何をするかを記録します。
戻ってきた数が札とちがうときだけ、数を直します。同じ札を2回読んでも、二重には記録されません。
04札にして、わかるようになったこと
- 進み具合(納期ごとに、仕上がった・作業中・これから、がひと目でわかる。遅れそうな袋にも早く気づけます)
- どの工程まで済んだか(たとえば「組み込みが済んで、今は接着」のように、袋ごとにわかります)
- だれが何を持っているか(今どの袋がどの内職の所にあるかがわかるので、手が空いている内職にすぐ次の仕事を回せます)
- その作業に慣れているか(これまでにその品をだれが何回してきたかがわかるので、慣れた内職に頼めます)
- 取り違えにくい(似た色や、重さだけちがう品物でも、札が1枚ずつ別なので、番号で見分けられます)
05お客様にお出しできる記録
記録は、当社の中だけで使うものではありません。お客様から「今どこまで進んでいますか」と聞かれたときに、袋ごとの記録からお答えできます。
- 進み具合(どの色・品番が、どこまで進んでいるか)
- どの工程まで済んだかと、その数
- 入荷と出荷の記録(入出庫リスト)
内職の名前と工賃のほかは、ご要望に応じてお出しできます。内職の名前は個人の情報のため、お出ししていません。発売前の製品は、秘密保持契約(NDA)を標準でお受けしています。
「途中で、今どこまで進んでいるか教えてもらえますか」
Q&Aよくあるご質問
作業の途中で、進み具合を聞けますか?
はい。お電話・メールでお問い合わせください。袋ごとの記録から、どの色・品番がどこまで進んでいるかをお答えします。
入荷と出荷の記録はもらえますか?
はい。入荷と出荷の記録(入出庫リスト)をお出しできます。
だれが作業したかも教えてもらえますか?
内職の名前は個人の情報のため、お出ししていません。どの工程まで済んだかと、その数はお出しできます。
札のために、こちらで用意するものはありますか?
いいえ。札は当社で作って、袋に入れています。お客様には、いつもどおり品物と資材をお送りいただくだけです。
個人でも頼めますか?
申し訳ありませんが、事業者様からのご依頼のみお受けしています。
06まとめ
外に預けた品物が、今どこにあって、いつ戻るのか。当社では、袋ごとにQRコードの札を付け、渡すときと戻ったときに読むことで、1袋ずつ記録しています。進み具合や、どの工程まで済んだかがすぐわかり、入出庫リストもお出しできます。委託先を選ぶときは、どんな記録が残るのかを、先に聞いておくと安心です。
当社では、小物の手作業と、ルアーの溶剤接着をお引き受けしています。内職の委託・手作業の外注、検品・仕分けのページや、コラム「アッセンブリ(組立)作業を外注するときの流れ」もあわせてご覧ください。