合同会社イノベイション
事例 ・ 自社の現場

LINEとQRコードの札で、
注文から納品書・請求書・
内職の工賃まで。

釣具(ルアー)の組み付け・加工を請け負い、20名以上の内職に仕事を出している当社が、自分たちのために作ったしくみです。現場の人はパソコンをほとんど使わず、LINE・写真・声・QRコードの札・ボタンだけ。決まった仕事は、毎朝・毎月1日・毎月25日に自動で片付きます。

困っていたこと

当社は、富山県小矢部市で釣具(ルアー)の組み付け・加工をしています。20名以上の内職に仕事を出し、釣具メーカー5社と取引しています。

目標現場の人はパソコンをほとんど使わずに済み、LINEとボタンだけで回る形にすること。
使う会社合同会社イノベイション(自社)
使う人社員・20名以上の内職・経営者
作った人代表 清原理恵子
今毎日の仕事で使っています

前と、今。

前今
注文書取引先ごとに来かたがちがい、手で写していたエクセルで届く注文は自動で取り込み。紙・FAXは写真をAIが読む。LINEは転送するだけ
内職への受け渡し紙の伝票に手書き札のQRコードを読んで、ボタンを押すだけ
内職の作業伝票に品名・色・数・作業を書いてもらっていた何も書かない。札を袋に入れたまま返すだけ
書き写し伝票から台帳へ、手で書き写していた番号で決まるので、書き写しがいらない
納品書取引先ごとに手で作っていた出荷を入れると、取引先ごとの書式で自動でできる
毎月の請求書取引先ごとに手で作っていた月初めに、全取引先の分が自動でできる
内職の工賃手作業で計算していて、時間がかかっていた月初めに仮、25日に最終の工賃と明細書が自動でできる
進み具合人に聞く・紙を見る毎朝7時にLINEへ知らせが届く。パソコンでは色でひと目で

しくみの全体

現場の人の入口はLINEです。写真・声・QRコード・ボタンで操作し、記録はGoogleのスプレッドシートに入ります。

LINE(会社の公式アカウント)

現場の人の入口。写真・声・QRコード・ボタンで操作します。

QRコードの札

品物の袋ごとに付ける紙の札。スマホで読むだけで記録できます。

パソコンの画面「QRプリント」

札を作る・印刷する・進み具合を見る画面です。

Googleのスプレッドシート

台帳です。業務の台帳と工賃の台帳の2つに分け、工賃は、見る人を限った別の台帳にしています。

自動の処理

記録・計算・書類づくりを、決まった時間に自動でします。

AI

伝票・注文書の写真を読み取ります。使い方の質問にも答えます。

ふだんの流れ

  1. 会社札を印刷する品物をえらんで、名刺の大きさの札を印刷
  2. 会社袋に入れて渡す札をスマホで読んで、だれに・作業・納期を押す
  3. 内職作業する何も書かない。札は袋に入れたまま
  4. 会社戻ったら読む札を読んで「受け取り」を押すだけ
  5. 会社納品書を作る出荷する物をえらぶと、番号どおりに
  6. 自動毎月まとめる請求書と内職の工賃の明細ができる
サンプル品A 見本色 60個 納期 0/00 作業:① 部品付け → ② 袋詰め / 注文の番号
札:名刺の大きさ。1つの袋に1枚。QRコードの中身は番号と作業の順番だけで、金額や名前は入っていません。
LINE
読み込みました No.000
📄 サンプル品A 見本色 60個
だれに出しますか。
AさんBさんCさん🏢 社内
🔧 どんな作業をお願いしますか。
部品付け袋詰め
📅 納期は何日ですか。
1日2日3日
✅ 記録しました
Bさん 60個 納期 0月0日
渡すとき(スマホ):札を読むと、LINEが1つずつ聞いてくるので、ボタンを押すだけ。文字は打ちません。
QRプリント札・納品書・請求書 出力システム
📋 今やること
A社 0月0日納期の札が 5色 まだ印刷していません
B社 受け取った物が 1件 あります(まだ出荷していない)
届いた注文書を入れるファイルを入れるだけ
札を印刷するえらんで押すだけ
出荷する(納品書)数を見て押すだけ
パソコンの「QRプリント」:大きなボタン3つの「かんたん画面」。「今やること」も画面が教えてくれます。

画面の見本です。会社名・品名・人の名前は、見本用に変えています。

できること

注文を受けてから、お金の書類ができるまで。毎日の仕事を、ひとつながりの記録で回しています。

① 注文を受ける

  • エクセルで届く注文書を、自動で取り込む
  • 紙・FAXの注文書は、写真やスキャナーで撮るとAIが読み、表で確かめてから台帳へ
  • LINEで届いた注文書も、転送するだけで読む
  • 声でも注文を入れられる
  • 同じ注文書をもう一度入れたときは、台帳と照らし合わせて、ちがう所だけ知らせる

② 札を作る・印刷する

  • 注文から、色ごと・作業ごとの札を名刺の大きさの用紙に印刷
  • 作業の流れ(例:組み込み → 接着)と、作業ごとにやる人を先に決めておける
  • 札にもQRコードにも、人の名前は出さない

③ 渡す・受け取る・次へ回す(スマホ)

  • 札のQRコードを読むと、LINEが「だれに → 作業 → 納期」をボタンで聞いてくる
  • やる人を決めてある札は、読むだけで終わる
  • 戻ったら「受け取り」、次の人へ回すなら「引継ぎ」
  • 何枚もの札を続けて読み、名前・作業・納期は1回だけ選ぶ
  • カメラを開いたまま、札を次々にかざすだけで読める
  • 数が足りない札や不良も、ボタンで入れられる
  • 2人に分ける・前と同じ・取り消し

④ 札の無い仕事(伝票)

  • 手書きの伝票を写真で撮ると、AIが読み取って記録する
  • 作業が書いていない行は、聞き返してくる
  • LINEの文で、直す・取り消す・足すができる

⑤ 内職の工賃

  • 月初めに仮の工賃、25日に最終の工賃を自動で作る
  • 単価は、品名と作業(リング・フック・袋詰めなど)の組み合わせから自動で計算
  • 工賃の明細書(エクセル)を作る
  • 計算におかしな所がないか、自動で点検する

⑥ 出荷・納品書・請求書

  • 出荷を入れると、取引先ごとの書式で納品書が自動でできる(手作業のころと同じ見た目)
  • 月初めに、全取引先の請求書を自動で作る
  • 発送の記録も残す
  • メールの下書きに、PDFとエクセルを付ける

⑦ 進み具合・毎朝の知らせ

  • 毎朝7時にLINEへ:今日やること・納期が近い物・遅れそうな物・渡してから日数がたった物・手が空いている内職
  • パソコンの「進み具合」:全体・会社ごと・品物ごと・内職ごとに、色でひと目で
  • 入出庫リスト(エクセル)
  • 毎朝の自動点検

⑧ 売上・経営

  • 月ごとの売上の集計を、エクセルとグラフで

使う人ごとに、専用の画面。

同じしくみでも、使う人によって必要なボタンはちがいます。

社員

会社のスマホのLINEに、大きなボタン10個のメニュー。

決まった作業の担当

その作業に合わせた、専用のボタンのメニュー。

注文を受ける担当

写真・声・転送だけで、注文を入れられます。

内職

自分のLINEで札を読んだり、質問したりできます(名前は出ません)。

経営者

工賃・請求書・売上など、経営者だけの操作。

工夫したこと

現場はパソコンを使わない

LINE・写真・声・QRコード・ボタンだけで完結します。

手作業のころと同じ書類

納品書・請求書・工賃の明細書の見た目を変えていないので、取引先も戸惑いません。

工賃は、見る人を限る

台帳を2つに分け、工賃は決まった人だけが見られるようにしました。

AIで読み取る

手書きの伝票・紙の注文書を、写真で読みます。

決まった仕事は自動で

毎朝・毎月1日・毎月25日に、決まった仕事を自動で片付けます。

まちがえても戻せる

二重の記録を防ぎ、取り消しができます。操作は全部「操作の記録」に残ります。

教わらずに使えるように

品質の守り方

毎日の仕事を止めないために、直すたびに、全部の操作を自動で通す試し(約10本)を流してから本番に入れています。

プログラム約2万4千行(画面を含む)
更新した回数180回以上
使い方の動画48本

変わったこと。

写しまちがいが起きにくい

書き写しがなくなり、色の名前や数の写しまちがいが起きにくくなりました。

月末の書類が、自動でできる

納品書・請求書・内職の工賃の明細書が、毎日の記録からできあがります。打ち込み直しがいりません。

だれが何を持っているか

今どの品物がどの内職の所にあるか、手が空いている内職はだれかが、毎朝わかります。

慣れた人に頼める

その品物をだれが何回してきたかがわかるので、作業に慣れた内職を選べます。

外注先のお客様には、この記録から進み具合をお答えし、入出庫リストもお出ししています(くわしくはコラム「外注した品物が「今どこにあるか」わかるしくみ」)。

よくあるご質問

同じしくみを、うちの会社でも使えますか?

今は準備中です。御社のやり方(注文書の来かた、伝票、納品書や請求書の形、工賃の決め方など)をうかがって、合わせて作るところからご相談ください。

パソコンを使わない人でも使えますか?

当社の現場でも、パソコンを使わずに済むように、LINE・写真・声・QRコード・ボタンだけで使えるように作りました。

LINEを使っていない内職がいても大丈夫ですか?

札を読むのは社員でもできます。内職は札を袋に入れたまま返すだけなので、LINEを使っていなくても回せます。

特別な機械は要りますか?

当社では、スマホ・パソコン・プリンターと、お店で売っている名刺用の紙を使っています。

だれが作りましたか?

代表の清原が作り、自社の現場で使いながら直してきました。

CONTACT ・ ソフトのご相談

「この手間、なんとかならないかな」の段階から、
お気軽にご相談ください。

070-9146-6657 フォームの場合は、相談内容の欄に「ソフトの相談」とお書きください
お電話する